最近の住宅のサッシは、複層ガラスが入っているものが多くなりました。
寒い冬、1枚ガラスに比べると、断熱性は格段によくなり、
冷気や結露を防ぎ、省エネになります。

同じ複層ガラスでも、種類によって、
性能や特徴にはどんな違いがあるでしょうか。
一般複層ガラス
2枚のガラスの間に空気を閉じ込めた標準的なもの。
空気が断熱材の役割を果たします。
Low-E複層ガラス
Low-E(Low Emissivity = 低放射)ガラスとは、
板ガラスの表面に酸化スズや銀などの特殊金属膜をコーディングしたもので、
このLow-E膜が遠赤外線の反射率を高めます。
このため、Low-Eガラスを複層ガラスに使用することで、
中空層の放射による熱伝達をへらし、断熱性能を高めます。
目的により、遮熱タイプと断熱タイプがあります。
(遮熱タイプ)
室外側のガラスを金属膜でコーティングし、太陽の熱線をカット、
冷房効果を高め、西日対策や、紫外線による色あせ防止になります。
(断熱タイプ)
室内側ガラスを金属膜でコーティング。
暖かい太陽光を取り込み、室内の暖房熱を保ちます。
(Low-Eガラスの色)
Low-Eガラスには、遮熱・断熱の片方しかないものや、
両タイプあるものがあります。(メーカーにより異なります。)

写真の例では、左のブルーは断熱・遮熱の両タイプがあり、
右のブラウンは断熱タイプのみです。
窓の方角などにより両タイプを使った場合も、
ブルーで色を統一することができるものです。
防犯合わせ複層ガラス
ガラスの間に樹脂の中間膜をはさんだ「合わせガラス」を用い、
破壊されにくい構造で、防犯性能が高いものです。
強化複層ガラス
同じ厚さの板ガラスに比べて約3~5倍の耐風圧強度があり、
衝撃強度にもすぐれています。
万が一割れた場合でも粒状になり、けがを防ぎます。
異厚複層ガラス
異なる厚さのガラスを組み合わせたことで、
厚さの同じの複層ガラスで起こりやすい共鳴を防ぎ、遮音効果を発揮します。
ガス入複層ガラス
ガラスの間に空気より熱伝導率の低いアルゴンガスを注入したもので、
より断熱性能が高まります。
防火サッシ
準防火地域、防火地域で延焼を防ぐために、
防火設備として用いなくてはならないサッシで、
ガラスとサッシを一体として製作するものです。
防火上、熱を防ぐため全てLow-E複層ガラスで、
網入りガラスを使用します。
型板ガラス
外からの視線を遮りたいときは、2枚の内1枚を半透明の型板ガラスにします。
これらの組み合わせが可能なものもあります。
家づくりにあたっては、目的に応じて最適なガラスを選びましょう。
byもったいないおばさん
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