かなおか村プロジェクト 心と体にやさしい『吉野杉の家Y』

かなおか村プロジェクト 心と体にやさしい『吉野杉の家Y』

2008年冬完成

「最高の家が出来たわ」 と、お母さん。

「自慢のうちが出来た」 と、お父さん。

家の大きさや費用の大小ではなく、 その家に住む人の価値観で ”いい家が出来た”、 ”ありがとう” と言ってもらえる言葉が、私達建築士や現場に携わる者にとっての最高の喜びで、また次へのパワーになります。

お正月には新居で一緒にお酒を飲もうと招待され、ご家族の皆さんと完成までのいろんな出来事を回想しながら、なごやかに話す幸せなひと時を過ごしました。

→ ブログ 「ギミックデザイン 女性建築家の日記」

お施主様は、若夫婦家族とご両親家族で3年間、土地を探してこられました。

近辺の売土地を何物件も回り、条件を調べ希望の建物に適しているかの検討を一緒に重ねて、この地に建築を決定されたのです。

設計の前半には吉野の製材所に出向き、吉野の山、建物の重要な構造材や、いろいろな種類の木を見せてもらい、木を知る勉強会になりました。

→ 「吉野の山・製材所見学会」 の模様はこちらから

構造材・吉野杉(柱は全て120角)は、施主様が直接購入したものです。

棟が上がった時の杉の香りと赤味の色合いとしっとり感がとても良かったです。

【アプローチ】
お父さんの渾身の自信作!!

【玄関】
玄関の顔は、「阪口製材所」で選んだ絞り丸太の框

【LDK】
防炎タレ壁は、圧迫感の少ない透明なガラスにして少しでも部屋を広く感じられるようにしました。

家具も木製の作り付けです。 ぬくもりを感じていただけるでしょうか・・・?

【LDKの天井】
杉板の直張り天井です。 杉の木目と木の香りで癒されそうです ホッ!

【和室】
塗り壁と 杉板の直張り天井で自然の素材をふんだんに使っています。
お父さん、お母さんのくつろぎの間です。日々のお疲れを取るための安眠を得られる様に敷地の奥の静かな場所にあります。

【トイレ】
トイレは杉の腰壁を張り、すさをいれたぬりかべはお施主様(お父さん)の渾身の作!!