こんにちは。大阪府堺市で女性建築士による注文住宅・リフォームを行っている設計事務所ギミックデザインです。
かつて家は「終の棲家」として、できるだけ最後まで住み続けることを前提に考えられることが多くありました。
最近は少し考え方も変わり、「元気なうちは、できるだけ長く自宅で暮らしたい」という方が増えているように感じます。
そのために家づくりで考えておきたいことの一つが「健康寿命」です。今の暮らしやすさだけでなく、年齢を重ねたときの暮らしまで少し想像してみましょう。

◆ライフステージの変化に合わせて、暮らす場所を変える
ギミックデザインで設計したお住まいに、現在は地下室をご夫婦の寝室として使っているご家庭があります。
このお宅は2階に浴室などがあるため、将来お子さまが独立されたら、2階の子ども部屋をご夫婦の寝室として使うことを想定されています。
つまり、今は3フロアで生活されていますが、将来は1階のリビングと2階を中心とした2フロアの暮らしに変えることができます。
地下から2階まで何度も移動する生活と比べれば上下移動の負担を減らせますが、階段をまったく使わないわけではありません。年齢を重ねても無理のない範囲で体を動かせる住まい方を考えることも、健康的に暮らすための一つの考え方です。
◆将来の手すりを「今」考えておく
もう一つ、建築時にできる小さな工夫が、将来手すりを取り付ける可能性がある場所に下地を入れておくことです。
例えば、階段や玄関。今は手すりが必要なくても、年齢を重ねれば転倒を防ぐために取り付けたくなるかもしれません。
あらかじめ壁の中に下地を入れておけば、必要になったときに設置しやすくなり、将来のリフォームの負担を抑えることにもつながります。

家を建てる年齢では、「老後の暮らし」や「健康寿命」まで具体的に考える方は、それほど多くありません。
だからこそ、私たち建築士が少し先の未来まで想像しておくことも大切だと考えています。
すべてを最初から老後仕様にするのではなく、家族構成の変化に合わせて暮らし方を変えられるようにしておくこと。そして、必要になったときに無理なく住まいを整えられる準備をしておくこと。
今の暮らしを楽しみながら、10年、20年、その先もできるだけ元気に心地よく暮らせる家。そんな長い目で見た家づくりも、一緒に考えていきたいと思います。


