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家づくりコラム

住んでから気づく「なんとなく不便」の正体とその対策

こんにちは。大阪府堺市で女性建築士による注文住宅・リフォームを行っている設計事務所ギミックデザインです。

家づくりを考える時に、「どんな家にしたいか」を中心に話し合うご家族は多いのですが、「住んだ後の細かい不便」の検討は見落とされがち。
でも、実はその「なんとなく不便」こそが、日々のストレスになったり、家への満足度を左右することもあるのです。

例えば、宅配ボックス。
後から設置しようとしても、中途半端な容量では役に立たなかったり、逆に不便に感じてしまうことも……。
「最初から置く前提で設計しておけばよかった」とならないように、後付けできる設備であっても、設計段階から計画するのが正解です♪

キッチン周りは意外と「なんとなく不便」なことが多い場所です。
ベランダに一時的にゴミを置いておき、ゴミの日に出すという動線は、見た目も使い勝手もイマイチ。それを解消するなら、キッチンの近くに納戸を設け、すぐに外に出せるゴミ動線を設計に盛り込んでおくと◎。

また、弊社スタッフの実体験として、「キッチンの天板に何も置きたくない」と希望していたものの、引き出しから毎回ものを出すのが使ってみると面倒だったそう。
対策として、見せる収納と隠す収納を適度に組み合わせることで、ストレスを軽減できました。
その他にも、「おたまを吊るす収納が嬉しかったけど、見た目を考えて片付けられるようにリフォームしたらさらに快適になった!」というスタッフの声も聞かれました。

洗濯動線も間取り段階で十分に計画しておきたい箇所です。
ベランダで干して、取り込んで、畳んで、各部屋へ……は負担に感じる方もおられます。そんな方は、ランドリーとクローゼットをセットにすることで、洗濯から片付けまでご家族分を1カ所にまとめられて手間が省けますよ。

こうした不便の解消法の正解は一つではなく、今回ご紹介したものもあくまでも一例です。
日常の「ちょっとした不便」に注目することで、暮らしはもっと快適に。
ギミックデザインは、そんな視点で家づくりを続けています。