Column
家づくりコラム
リビングに“ご家族が自然と集まる仕掛け”を考えてみませんか
こんにちは。大阪府堺市で女性建築士による注文住宅・リフォームを行っている設計事務所ギミックデザインです。
家を建てる時、「家族みんながほっとできる場所をつくりたい」と思われる方は多いですよね。きっと、その中心になるのがリビングではないでしょうか。
ただ、広ければ良いわけでも、立派なソファがあれば整うわけでもなく……。
本当に大切なのは、“ここにいると落ち着く”と感じられることなのだと私たちは思います。

人は、気持ちが落ち着く場所に自然と集まります。
だからこそ、ご家族それぞれが「ここが私の居場所」と思えるような小さな工夫をリビングに散りばめてあげると、結果として自然に集まってくるのです。
とはいえ、私たちは“家族が集まること”を目的にしているわけではありません。
それぞれのペースで過ごしながらも、気配を感じ合える距離感。
必要な時には声をかけやすくて、ふとした会話が生まれるような関係。
そうした“心のゆとり”につながる空間づくりこそ、大切にしたいと考えています。

◆スタッフの家で起きた「家族が自然に集まる」小さな変化
実は、私たちスタッフの家でもこんな変化がありましたのでご紹介しますね。
●対面キッチンにしてから、娘との会話が増えた
キッチンをリフォームして対面型にしたスタッフは、料理中でも娘さんがふらっと来て話しかけてくれる。そんな小さな変化が、とてもうれしかったそうです。
●ハンモックを置いたら、いつの間にか“家族の特等席”に
あるスタッフの家では、リビングに置いたハンモックがいつの間にか人気スポットに。
揺られていると気持ちがほぐれるからか、気づけば、誰かしらそこに座っています。
●ペットがいるだけで、家族が集まる理由になる
ペットがリビングでくつろいでいるだけで、「ちょっと撫でたいから」と子どもたちが自然と集まってくるように。誰かの“好き”や“癒し”がある場所は、それだけで家族をつなぐきっかけになりますよ。

◆リビングにヌックをつくるのもおすすめです
一人でこもれる小さなヌックは、“安心できる一人時間”と“ご家族の気配”を同時に感じられる、ほどよい距離感が魅力。本を読んだり、ちょっと横になったり……そんな優しい時間を過ごすスペースになります。
一人の時間がもっと必要な方は、リビングとは別の場所に“自分だけのヌック”や“趣味部屋”を造ってもOK! 家づくりに間違いはありません。“自分たちらしさ”をどう叶えるかは、ご家族の想い次第です。
出発点は、「家族をリビングに集めよう」ではなく、“なんとなく居心地がいいから、気づけばここにいる”そんな空間を造ることが、自然だと考えています。
一緒に過ごす時間も、一人で過ごす時間も、どちらも大切。
そのどちらも大切にできるリビングづくりを、ギミックデザインはこれからも提案していきたいと思っています。