Column
家づくりコラム
女性建築士のティータイムコラム|雨の日こそ、家が好きになる
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女性建築家のティータイムコラム
雨の日は、外出もままならず、子どもも退屈そう。
部屋の中は散らかり、湿気も重く、なんとなく気持ちも沈みがち。
そんな日こそ、「この家でよかった」と感じられる居場所を持ちたいものです。
例えば、窓辺に小さなベンチを置いて、雨だれの音を聞きながら子どもと絵本を読む。
あるいは、キッチンの隣に“母のひと休みスペース”を設け、お気に入りのカップで紅茶をいれる。

雨の日のための居場所を、あらかじめ間取りの中に考えておく。
それは、毎日の気分を整える“心のスイッチ”にもなります。
晴れた日は外で、雨の日は家の中で。
天気に合わせて気持ちを切り替えられるように、空間の役割を“気候”とともにデザインすること。
それが、心地よい暮らしをつくる小さな工夫です。

雨の音は、日々の喧騒をやわらげる癒しのリズム。
その中で、母も子も穏やかに過ごせる場所があれば、「今日は外に出られない」ではなく、「今日は家でゆっくりしよう」と思えるようになります。
雨の日こそ、家が好きになる。
そんな気持ちが生まれる住まいを、私たちはデザインしたいのです。