Column
家づくりコラム
造作家具ってナニ? 建築士のおすすめは?
こんにちは。大阪府堺市で女性建築士による注文住宅・リフォームを行っている設計事務所ギミックデザインです。
お客さまから「造作家具って聞くけれど、どういうものなの?」とご質問をいただくことがあります。言葉だけだと少し専門的に聞こえるかもしれませんが、実はとても身近な存在です。

◆造作家具とは? オーダーメイドでつくる“ぴったりサイズの家具”
造作家具とは、“空間に合わせてオーダーメイドでつくる家具”のこと。
既製品ではちょうど良いサイズが見つからない時や、見た目をすっきりさせたい、デザイン性を高めたい時などに選ばれています。
例えば、
・部屋の幅ぴったりのテレビボード
・天井までの本棚
・造り付けのデスク
・洗面所の収納
など、「この場所にジャストで収まるものがほしい」という場合におすすめです。
◆大工造作?家具屋造作?仕上がりと価格の違い
造作家具といっても、どこで造るかによって仕上がりも価格も変わってきます。
● 大工造作
現場で大工さんが組み上げてつくる方法。
固定する棚や壁付けの本棚などは、大工造作でも見た目に遜色がなく、コストも抑えられます。
● 家具屋造作
家具工房などで専門の職人さんが製作する方法です。細やかな仕上がりや質感にこだわりたい時に向いていますが、その分価格があがります。
「どこで造作にするか?」は、仕上がりのご希望とご予算のバランスを見ながら決めていきます。

◆自由度がとても高いのが魅力です
造作家具の良さは、なんといっても“寸法の融通がきく”ところです。
幅・奥行き・高さなど全てをお好みでカスタム可能。既製品にも“セミオーダー”できるものはありますが、細かな寸法までは思うようにいかない場合もあります。
造作なら、手持ちの収納ケースに合わせて机や棚をつくることもできますし、「ここにちょっとした作業台がほしい」という希望にも柔軟に対応できる点も魅力です。
今回ご紹介した造作家具は、ギミックデザインでも施工可能です。
ただ、すべてを造作にするとどうしても価格が高くなってしまいますので、ポイント使いがおすすめ!
パントリーの中の収納、リビングのテレビボード、書斎机など、毎日よく使う場所やこだわりたい場所のみ造作にし、暮らしを整えませんか。