Column

家づくりコラム

女性建築士のティータイムコラム|一人暮らしの女性に贈る「私らしい家」のカタチ

私には、お気に入りのホテルがあり、行く度に「ここにキッチンがあれば、住めるのに」と思います。広すぎず、ちょうどいい空間。心地よい照明、機能的な水回り。そして何より、自分だけの時間が流れているあの感じがとても好きなのです。

贅沢ですがこのような暮らしは、一人だからこそ実現できる夢だと思うのです。
実際、最近は若い女性でもマンションや戸建てを購入する方が増えてきました。
いつかは結婚するかもしれないけれど、それまでは今のライフスタイルを大切にしたい。そんな前向きな気持ちから、自分のために住まいを選ぶ方が少しずつ増えてきたのを感じています。

私自身、建築士として「一人暮らしの女性のための家をプロデュースしたい」と思っています。水回りと寝室があれば、あとはシンプルでいい。むしろその方が自由度が高く、ホテルのように洗練された空間になる。誰にも気をつかわず、好きなものにだけ囲まれて過ごす。そんな暮らしが、これからの一人暮らしにはぴったりなんじゃないかなと思うのです。

もちろん、賃貸という選択肢もあります。
ですが、年齢を重ねた時に家賃を払い続けられるのかと考えると、漠然とした不安が残る方も多いのではないでしょうか。一方で、土地という資産が残る戸建て住宅には安心感があります。マンションは将来的に資産価値が下がってしまう可能性もありますし、災害時のエレベーターや騒音などの問題を考えると、戸建ての方がストレスが少ないという声も多いです。

特に、ペットとの暮らしを大切にしたい人にとっては、戸建ての自由さが何よりの魅力になるはずです。ペットと気兼ねなく暮らすために、あえて戸建てを選ぶ方はお客さまの中にもいらっしゃいます。

好きな間取りに好きな照明を選んで、好きな家具を並べて、ペットとゆったりとした時間を過ごす……。そんな風に、自分らしく過ごせる空間を手に入れることは、心の安寧と楽しさにつながります。

こんな暮らしができたらいいな、と思う人がもっと増えてほしい。そしてその夢をカタチにするお手伝いができたら、私もとても嬉しいです。