Column

家づくりコラム

女性建築士のティータイムコラム|間取りに現れる“私のリズム”

「ただ間取りが整っていれば、いい家になるわけじゃない」
家づくりの現場で、そう感じる場面はたくさんあります。

一日のなかで、どこで目を覚まし、どこでコーヒーを淹れ、どこでひと息つくのか。
家事をして、仕事をして、子どもと過ごして、ふと立ち止まる場所はどこか。

その人だけが持つ“暮らしのリズム”を、私たちは丁寧に見つけ出していきます。

例えば朝、日差しが差し込む東の窓辺で過ごす10分が好きなら、そこに椅子とカウンターを。
買い物帰りの動線がスムーズなら、玄関からすぐのパントリーを。
夕方、子どもを見守りながら夕飯を準備するなら、リビングと一体感のあるキッチンを。

大げさな間取りの工夫ではなく、毎日の小さな所作に寄り添う設計
それが“私らしい暮らし”を支える土台になるのです。

家づくりの始まりに、自分の一日を振り返ってみてください。
なんでもないようでいて、実はそこにこそ、心地よさのヒントが隠れています。

設計図は、あなたの暮らしのリズムを可視化する鏡。
そのリズムが自然に流れる家は、きっとあなたをそっと励ましてくれるはずです。