Column
家づくりコラム
「家事シェア」夫婦のためのキッチン計画
こんにちは。大阪府堺市で女性建築士による注文住宅・リフォームを行っている設計事務所ギミックデザインです。
共働き家庭が当たり前になった今、「家事をどう分担するか」を家づくりのポイントに挙げるご夫婦が増えています。特に毎日使うキッチンは、家事シェアのしやすさを左右する空間です。

最近では、ご夫婦でキッチンに立つご家庭も増えています。
そんな時に大切なのが“同時に作業できる”を前提にした間取り計画です。例えば、キッチンの通路幅は90cm以上あると、すれ違いや作業中のストレスが減り、スムーズな動線が確保できます。これが一人分の動線であれば80cmで十分ですが、ふたりでの使用を想定するなら少し“ゆとり”をもって設計したいところです。
形状としては、アイランドキッチンやペニンシュラ型キッチンが人気。
二方向から出入りできるため、同じ時間帯に立つ場合でもスムーズに動けます。また、横並びで使える3連コンロを採用すれば、火を使う作業も同時に進められますよ。国内メーカーではパナソニックが取り扱っていますが、少し広めのスペースが必要になるので、どのお宅にでもフィットするわけではありません。

限られた敷地でも、キッチンをメインにLDK計画を立てることで、毎日の「家事ストレス」は軽減されます。例えば、冷蔵庫の位置をダイニング寄りにすれば、調理中だけでなく配膳や買い出し後の収納もスムーズです。このようにちょっとした工夫が日々の快適さにつながります。
共働きをしている弊社スタッフは、「食洗機はマスト」と口をそろえて言います。
料理を終えた後、「洗い物、どうする?」と迷わなくて済むだけで、家事シェアのハードルはぐっと下がり、お互い疲れている時に揉めることもありません。
夫婦で協力しながらキッチンに立てる。
そんな暮らしを叶えるための工夫を、設計段階から一緒に考えていきましょう。