Column

家づくりコラム

設計段階から考える「掃除がしやすい家」の工夫

こんにちは。大阪府堺市で女性建築士による注文住宅・リフォームを行っている設計事務所ギミックデザインです。

どんなに気に入った間取りでも、日々の掃除がしづらい家では、暮らしの中でストレスが溜まってしまいます。
そうならないためには、設計段階から「掃除しやすい家」を意識するのが大切

まず取り上げたいのが、幅木(はばき:床と壁の境目にある仕上げ材)です。
一般的な幅木は少し出っ張っているため、そこにホコリが溜まりやすいという難点があります。
「気づけば、幅木の上にホコリが溜まっている」という経験をされる方も多い部分です。

これを解決するには、「入り幅木」という方法があります。
壁に埋め込むような形で仕上げるため、ホコリが溜まりにくく見た目もすっきり!
ルンバなどのお掃除ロボットの毛足も入りやすく、毎日の掃除が格段にラクになります。
ただし、施工には高い技術が必要なため、大工さんや仕上げ業者との連携が重要です。

また、床に物を置かない工夫も大切
掃除機やワイパーがかけやすくなるのはもちろん、ロボット掃除機を使う方も、物がないと掃除の手間が格段に減ります。
床をすっきり保つためには、収納計画をしっかり立てることが大切です。

さらに最近では、「掃除のいらない換気扇」「お手入れ不要のシンク」など、住宅設備の進化も進んでいます。
ですが、どんな設備でも「完全に掃除がいらない」わけではありません。
ショールームで実際に実物を確認し、自分の暮らし方に合うかを確認した上で、こうした手間のかからない設備を選ぶ方法もおすすめです。

最後に、見落とされがちなのが掃除道具の収納場所です。
階ごとに掃除機やモップなどを収納しておけるスペースがあると、わざわざ運ぶ手間もなくなり、掃除のハードルがグッと下がります。

毎日を心地よく暮らすために、掃除しやすさはとても大切な要素です。
設計の段階から取り入れることで、無理なく快適な暮らしが実現できます。
ギミックデザインでは、そんな「暮らしのリアル」を大切にしながら設計をご提案しています。