女性目線で考える、防災対策と家づくり

こんにちは。大阪府堺市で女性建築士による注文住宅・リフォームを行っている設計事務所ギミックデザインです。

突然の地震や災害は、いつ起こるかわかりません。
そのため、「もしもの時」を想定した防災対策は、特別な準備というより、日常の中に自然に取り入れることがカギです。
今回は、女性建築士の視点から、家づくりに活かせる具体的な防災の工夫をご紹介します。

◆耐震ロックや家具の固定は、もはや常識！？
阪神淡路大震災以降、開き戸には耐震ロックを設けるのが標準に。これは、地震時にドアが開かなくなるリスクを減らすための大切な仕組みです。
家づくりの際は、食器棚やテレビなど大型家具も、必ず耐震金具で固定するようにします。
特にテレビは「少し出っ張るタイプ」がおすすめですが、出っ張りすぎは転倒リスクがあるため注意が必要です（ギミックデザインの意見です）。

◆ガラスの「網入り」は強い？実は誤解かも
火事の際に破片が飛び散らないように作られている網入りガラス。
一見、安全性が高そうですが、実はガラスそのものの強度は低くなる傾向があります。
防災という観点からは、「割れにくさ」よりも「どのように割れるか」が大切。住まいのエリアや用途に合わせて、適切なガラス選びをすることが重要です。

◆避難用グッズは「どこに置くか」が重要です
災害時、すぐに持ち出せるようにしておきたいのが避難バッグや非常用品。
ギミックデザインでは、お客さまに「どこに避難用品を置きますか？」と必ずお尋ねしています。
一つの案としては、玄関に専用スペースを設けておき、災害時にスムーズに持ち出せるようにしておく方法があります。

◆ストック品は「見せない・取り出しやすい」が理想
水や食料などのローリングストックを続けるには、「取り出しやすい」「視界の邪魔にならない」収納計画を考えましょう。
キッチンやパントリーの一角、床下や階段下スペースなどに収納を確保すると、見えにくいけれど取り出しやすいですよ。

◆地下室はシェルターにもなる「もしも」の安心空間
ギミックデザインで施工可能地下室は、居室はもちろん、備蓄庫やシェルターとしても活用可能です。
また、災害時に逃げ込む場所として、玄関に近いトイレ、廊下のクローゼットと並び、安全性が高い場所といえます。

「備えあれば憂いなし」とは言うものの、がんばりすぎると続かないのが防災対策です。
女性建築士の立場からいえるのは、防災も収納や動線と同じく、生活の一部として設計段階から組み込むのが自然で続けやすいということです。

ギミックデザインでは、災害時も安心できる住まいのご相談をいつでも承っています。
家族の命と笑顔を守る家づくり、一緒に考えてみませんか？