Column
家づくりコラム
女性建築家のティータイムコラム|建築業界の未来予測
女性建築家のティータイムコラムも、今回で2回目です。
今回のネタは、建築業界の未来予測についてお話したいと思います。
ここ数年、お家を建てるためにかかる費用(建築費)が、どんどん上がってきていることはご存知でしょうか。
これまで、手が届く範囲だったお家が、建てられなくなってしまわれたり、こんなにコストがかかるならと、建築に二の足を踏む方もいらっしゃるかもしれません。
しかも、今は安い変動金利ですが、アメリカの金利がどんどん上がっていることを鑑みると、固定金利より上がってしまう可能性もあります。
お住まいになった後も、光熱費は年々上がっていますので、
「今は家を建てるタイミングではないのかもしれない。」
と思われるかもしれませんね。
ちょっと耳の痛い話になってしまいましたが、お家を建てるという夢を追いかけることも大事ですが、お金の話もそれ以上に大切です。
こうした状況を踏まえて、今私が思うのは、
「光熱費のかからない家を建てよう」ということなのです。
気密断熱性能がしっかりしたお家。
ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー住宅)のお家。
このような、機能性の高いお家は、どうしても最初にイニシャルコストがかかってしまいます。
ですが、月々のランニングコストが抑えられる上に、素材にこだわった家は、健康的に暮らすことができますので、長い目で見ていただくと、ずっと快適に過ごせるのです。
一方でローコスト住宅は、価格だけをみるとお得に感じるかもしれません。
ですが、一般的に低価格のお家は、気密高断熱性能が低いため、特に冬はとても寒く、光熱費が上がってしまいます。それに、ヒートショックの心配もありますし、健康にいいとはいえないかな…と思うのです。
私の個人的な意見になりますが、家づくりにおいても、健康や性能を意識した住宅が選ばれるようになるのかな?と考えています。